選択式 001-050


 *区切ってありますが、気にせずお使いください。
 この色の文字は補足説明なのでアップの際は消してくださいね。


   一途に恋して、愛して、求めた
   堆(うずたか)く積まれた砂の城
   報われなくても構わないと歪んだ笑顔で嘯(うそぶ)いた
   もしも、とかそういうのはもういいんだ
   朽ち果てた思い出を抱き締めて

   彩(あや)なす空に、少しだけ眩暈がした
   嘘で満たして。綺麗な言葉はもう要らない。
   欠けた月に、君を想う
   仄暗(ほのぐら)い空から射す光が、何故だか酷く滑稽で
   二人でいる意味なんて、最初からなかったのにね

   名前を呼んで、なんて今更
   二月、雪解、別れ霜
   微睡(まどろ)む意識の中、君の声だけは鮮明に
   一人で居ることに慣れてしまった瞳で
   鈍色(にびいろ)に溶け出した、どこまでも純粋な黒

   違いすぎて、だから、好きだった、だけど、
   月に焦がれる
   線引きをしたのは僕、消してしまったのは君
   八月、紅染、後の月
   壊す為の手なんて要らない

   軽薄な言葉の裏の裏、見えない心
   叶わない、敵わない
   居場所を奪った人間が、奪われた人間にできること
   たとえば、そう、たとえばのはなし
   白昼夢、さめないでこのまま

   ポラリス、僕を導いて(ポラリス:北極星)
   この声が届かなくなっても、私はあなたに歌を贈ろう
   結末は知っていた。変えられないということも。
   こんなにもあたたかいてをしているのに
   永久循環閉鎖的概念

   死にたいくらい、幸せでした。
   絵本の世界で生きる、残酷な子供のように
   面影なんて欠片もないのに、どうしてか
   消え入るような声に、泣きたくなってしまうから
   同じ空を眺めていたのに

   永遠を口にするのが怖いんだ
   傍(かたわ)らにあったのは、変わらないその微笑み
   星合(ほしあい)の空に輝く光が、待ち侘びた夜を優しく包んだ
   訪れた終焉に、愛の歌を捧げよう
   さよならと言った唇で、愛の言葉を紡ぐ人

   真実だろうと嘘だろうと、傷付けたのは事実でしょう?
   「嫌いって言って。」
   道化師だって、構わない
   機械の身体に、どうして心なんて造ったの?
   手を伸ばして触れた先

   無償の愛なんて欲しくないから
   震える手には気付かないフリをして。君を殺してしまうから。
   消えた証に、絆まで絶えてしまいそうで、
   二度目はないよ。もう、離さない。
   嫌いでいいから、傍にいて